アンビエンテ2024 レポート~サステナビリティへのアプローチに変化を感じました。
こんにちは、日曜社の田口です。
1月にドイツのフランクフルトで開かれている世界最大の見本市アンビエンテへ行ってまいりました。
「世界最大」がどれくらい大きいかというと、一日に28,000歩歩いて3日掛けて見る、そんな大きな見本市です。私たち日曜社は、トレンド・新商品の調査、メーカーの最新情報を獲得するため毎年訪れています。
それでは、さっそく今年のアンビエンテの様子をご覧いただきます。
小雨の降るなかトラムを待ちます。
こちらが会場です。
クリスマス関係の見本市も開催しているので、1月にもかかわらずクリスマスの世界に入り込んだ錯覚に陥ります。
ちなみに、今年のクリスマスのトレンドはこんな感じだそうで、まだ早いですがご参考にいかがでしょうか。
それでは、さっそく日曜社が扱っているメーカーをご紹介します。
Baumalu(フランス)
フランスで銅のお鍋を製造してるボウマル。世界で初めてIH対応の銅鍋やノンスティックコーティングの銅鍋を作るなど、常に研究開発も進んでいるメーカーです。日本のお客様がどのようなお料理に使用しているのか熱心に質問してくれました。
プロの料理人も使っている高い品質のお鍋でありながら、価格は押さえていますので、銅鍋にチャレンジしたい一般の方にも自信をもってお勧めします。
ロベルトヘアダー/風車のナイフ(ドイツ)
とっても美しい手作りのナイフが並んでいます。
伝統的なゾーリンゲンの製法を守り、1本1本丁寧に、丁寧に作っているメーカーです。写真でも十分美しいですが、実物はもっと美しいです。ぜひお手にとって使っていただきたいナイフです。
右の写真はイギリスで魚料理の有名なシェフと共にデザインした魚用のナイフです。一度使ったら手放せなくなる使い心地とのこと。角度や太さなど計算しつくされた職人技が光っています。
Riess(オーストリア)
こちらはエナメル(琺瑯)のお鍋で有名なリース社の新作です。カラフルで使い勝手が良いのでお料理するのが楽しくなりますよ。ちょっと高級なエナメルのキャニスターも人気です。
こちらはエナメルではなくステンレスのケトル。かわいい。
レデッカー(ドイツ)
みなさまもすでにご存知かと思います。飾れるようなかわいいブラシのメーカーです。今期の新作はパスタシリーズ。生地を練って伸ばす道具、いろいろな形にカットする道具、そのあとにきれいにする道具、、レデッカーらしい木のハンドルが特徴です。
こちらのアイテムも便利そうです。ブラシの反対側の木がちょっと反っているのが見えますでしょうか。この部分はこびりついたよごれをそぎ落とす用だそうです。かゆいところに手が届くのがさすがレデッカーです。
クチポール(ポルトガル)
什器が新しくなり、よりおしゃれになったクチポールのブースです。
実はいま早くご紹介したい商品開発をしているところです。
さらにさらに限定版プロジェクトも進行しています。木や動物のツノなどで作られたクチポールのカトラリーたち。まだ試作段階でしたが日本では6月くらいにご紹介できると思います。
今年のアンビエンテは全体として「サステナビリティ」というメッセージがBGMになっていた印象です。昨年までは多くのメーカーがエコ商品やサステナブルな取り組みを大々的に、前面に打ち出していて、まるで会場全体に「サステナビリティ!!」という曲が大音量でかかっているようで、それ以外の声は聞こえにくい雰囲気だった気がします。
今年はもう少し落ち着いていて、サステナビリティはBGMのように穏やかに、そして当然のように根底に流れ、そのうえでいいものを推して行こうという姿勢が感じられました。「プラスチック=悪」といった安易な論調がなくなった一方で、プラスチックを含めてどのような素材でも使い捨てアイテムは見なくなりました。
「サステナビリティ」という名のもとに新素材の新商品を売るというよりも、人に害のない素材(それがプラスチックであっても)で、長く使えるもの(飽きのこないデザインという点も含めて)がきちんと見直されたように思います。
私たちも引き続きいいものをお届けできるよう努めてまいります。
フランクフルトの風景もご紹介します。
町のゴミ箱
ビールだけでなくワインも美味しいドイツです。