レデッカー社は、ドイツで最も古い手作りブラシの会社です。 古くから伝わる伝統的なブラシから、現代の生活に見合った最新のブラシまで、あらゆるブラシを作り出しています。
レデッカー社の歴史は3代先に遡ります。創始者フレデリック・レデッカーは、4歳のときに視力を失い、当時目の見えない人が受けていた職業訓練――ブラシ作り――を始めました。企業家気質のフレデリックは、やがて妻と3人の子どもを養うに十分なほどの会社を持つようになりました。
フレデリックが亡くなると末っ子ガーノットが家業を引き継ぐことにしました。誰も期待していなかったビジネスでしたが、売り切れが続出するほどの成功をおさめます。初めは従業員そろって会社のキッチンでお昼をとれるくらいの規模でしたが、やがて小さな倉庫をもち、さらに大きな倉庫や事務所を持つほどに成長しました。 現在では三代目の経営者フェリックスがレデッカーの伝統をさらに広げています。手作りの伝統を大切にしつつも、そこに甘んじることなく、ワークショップを開いたり展示会に参加したりと、常にクリエイティブな姿勢でブラシ作りを続けています。