(株)日曜社-キッチン用品輸入代理店 | column
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AFCイメージ

オリーブの端材を美しい製品に。新ブランドAFCのご紹介


こんにちは、日曜社広報Yです。

このコラムではアルバニアの木製キッチンツールメーカー、「AFC(エーエフシー)」の商品をご紹介します。

 

アルバニアについて、「名前しか知らない」という方も多いのではないでしょうか。

アルバニアは東欧南部の国で、アドリア海を挟んだイタリアの対岸、ギリシャの北に位置します。首都ティラナ近郊には「千の窓を持つ町」として世界遺産に登録された歴史地区ベラトがあるものの、90年代まで観光客が入国できなかったこともあり、日本では知名度が低い国です。

ベラトの街並み

AFCはティラナ郊外にある小さな工房で、オリーブを原料とした木製のキッチンツールを作っているメーカーです。

その特色を3つに分けてご紹介します。

AFC(エーエフシー)製品イメージ

01.ホワイトオリーブと、サステナブルな生産背景

AFCでは製品に「ホワイトオリーブ」を用いています。
ホワイトオリーブは、オリーブの木の中心部と外皮の間にある白い部分です。オリーブは高密度、高耐久性という、キッチンツールとして必要な特性を備えていますが、製品に使われるのは中心部(Veined part)のみで、外皮との間にある白い部分=ホワイトオリーブは廃棄されることが多いそうです。

オリーブのパーツ

AFCは素材特性とエコロジーの観点から、このホワイトオリーブに着目し製品化を試みました。オリーブの中心部ははっきりした木目が特徴です。それに対しホワイトオリーブは、薄い木目ならではのクリーミーでソフトな色合いが特徴です。中心部に比べ節や欠けが少ないという長所もあります。
また、ブナの10倍ともいわれるオリーブの高密度、高耐久性はホワイトオリーブにも当てはまるため、その製品は10年以上、味わいを深めながら使い続けられます。

オリーブの木

AFCのサステナビリティへの信条は製造背景にも現れています。製品の原料を、オリーブの木を剪定する際に出た端材から供給していることです。

オリーブには果実がなります。そしてその実を育てる際、実をつけなくなった枝を剪定する工程があります。
AFCはその剪定された枝を製品化するノウハウを確立することで、良質な原材料を手に入れるとともに、製品を作るために木を伐採(彼らはkill trees=木を殺してしまうと呼んでいます)することをやめました。AFCの木材を提供する農園では、この30年1本の木も枯れておらず、オリーブが毎年実をつけているそうです。

 

02.リーズナブルな価格

ハンドメイドであるにも関わらず、AFCは製品をリーズナブルな価格で提供しています。これは上記の原料入手ルートによるものであり、また、過剰なパッケージングを避けるAFCのコストカットの努力によるものでもあります。

 

03.アルバニアの応援

創業者はもともとフランスで木材加工の技術を習得し、それを母国アルバニアのために役立てようと考えました。その背景には、アルバニアが直面する厳しい社会情勢があります。

アルバニアは歴史の古い国ですが、第二次世界大戦後、共産主義国家でありながらロシア、中国とも距離を置き、事実上の鎖国状態を続けていました。91年に国が開かれて以降も経済が安定せず、ヨーロッパ唯一のイスラム教国家という宗教的な複雑さも相まって、依然としてヨーロッパの最貧国の一つです。
97年には経済破綻を理由とした暴動が起こり、アルバニアはその傷を癒しながら経済的に回復する途上にあります。そんな中、AFCは現在70名を雇用し、工場棟を4棟所持し、その製品は72ヶ国に輸出されています。

AFC(エーエフシー)工場風景
AFC(エーエフシー)工場風景

「消費は投資である」という考え方があります。共感できるメーカーの商品を買うことは、そのメーカーやそのメーカーがある社会を応援することにつながります。
日曜社では、AFCの商品を日本に紹介することで、遠い東欧の国の雇用創出の一助になることにも意義を感じています。
皆様もAFCのキッチンツールを生活に取り入れて、アルバニアのAFCを応援してみませんか?

AFC(エーエフシー)イメージ

 


 

他詳細や、販売店の情報は追ってお知らせいたします。

長く使い続けられて、コンセプトや生産背景も応援したくなるAFC。どうぞ楽しみにしてください!